お知らせ
Doshisha Digital Transformation (DDX) 宣言を発出しました
2025年1月23日、同志社大学は『Doshisha Digital Transformation宣言』を発出しました。この宣言文は、創立150周年を迎える同志社大学の更なる発展、および創立200周年に向けた強固な基盤形成を実現するために、ICTを活用した変革への意志と方針を表明するものです。
Doshisha Digital Transformation宣言
1. Doshisha Digital Transformation (DDX) とは
新島襄は「同志社は隆なるニ従ひ機械的ニ流るゝの恐れあり切に之を戒慎す可き事。」と戒めた。同志社大学は「同志社ルネサンス」に向け、自らの変革(トランスフォーメーション)を推進する必要がある。この変革が「同志社トランスフォーメーション(Doshisha Transformation: DX)」である。「Doshisha Digital Transformation: DDX)」とは、情報通信技術 (ICT) とデータを活用し、同志社大学の教育、研究、そして社会貢献をより良く変革するための取り組みである。大学の教育、研究、経営の各分野でDDXを取り入れることで、効率化や高度化、新たな価値創出が可能となり、そのため、DDXは、DX実現のための中核的手段と位置づけることが必要である。
2. DDXの理念
新島襄の理念「人一人ハ大切ナリ」は、すべての個人の尊厳と潜在能力を尊重し、その力を最大限に引き出すことを示している。DDXはICTとデータを活用して業務の効率化や教育・研究の質の向上を図るだけでなく、大学の教職員や学生がそれぞれの強みを発揮し、成長できる環境の整備に努めるものであり、新島の理念を実現する有効な手段である。また、新島が「私たちの学校をもっとも魅力的なものにするためには、ほかの学校に遅れをとらないこと、それどころかさらに先を行くことが絶対に必要です。」と述べた進取の精神はDDXの推進においても実現していかなければならない。DDXは、大学全体の情報を統合的に活用し、教育と研究活動の高度化・先進化を実現するだけでなく、常に革新を追求し、変化し続ける環境に適応することで、新たな価値を創造し、我々がより高度な自由を獲得するものである。これにより、同志社大学は日本の私立大学を牽引する革新的な存在となる。
3. DDXをどのように進めていくのか
同志社大学は、次の方針でICTとデータを活用し、教育、研究、そして社会貢献をより良く変革していく。
1) 全体最適と個別適合のベストバランスの実現
全体の最適化を念頭に置きつつ、個別のニーズにも対応したシステムとする。その際、費用便益を検証し、信頼性、効率性のバランスを確保する。
2) 挑戦とリスタートを許容する、活力ある組織とシステムの構築
過去の慣習や固定的なルールに縛られることなく、新たな挑戦を奨励し、必要に応じてリスタートを許容する柔軟な組織文化を醸成する。完璧を追求するよりも、より短い反復単位を用いて迅速に繰り返し開発を行う手法i※を積極的に採用し、迅速かつ適応力のあるシステムを構築する。
3) 多様性と良心を重視、対話を通じた事業の推進
多様な視点を取り入れつつ、常に良心を以て対話を重ねながら進行し、意思決定を柔軟かつ公正に行う。
4) 時間・場所・量の制約からの解放
システム設計思想としてユーザーがモバイル装置をさらに利用することになることを想定し、時間や場所、さらには量に縛られない柔軟な学びと業務の環境を整備し、利用者にとって最適な利便性を提供するii※。
5) 広範囲な利用対象者へのサービスの提供
在学生だけでなく、入学前の生徒・社会人や卒業生までを広く対象とし、一貫して質の高いサービスを提供する。
6) データ活用とエビデンスベースによる立案
組織全体でのデータ活用を常に意識し、データを意味ある情報に変換することで、エビデンスに基づいた合理的な政策立案を行う。
7) インテリジェント・キャンパスの実現
叡智を集め、蓄積された知見を活かして高度な教育や研究、地域貢献などのハブとなる「インテリジェント・キャンパス」を構築する。
8) 学内業務のデジタライゼーションiii※の推進
学内の必要な業務において効率性と利便性を向上させるための改革を行い、デジタライゼーションを推進する。
9) 環境保護と持続可能なシステムの優先
環境保護を重視し、環境負荷を低減するシステムを優先的に採用する。
10)システム冗長性の最適化
システムの機能や情報経路の冗長性を効果的かつ効率的にナビゲーションするために、信頼性と効率性のバランスを追求する。
11)クラウドの積極的な利用
クラウド技術を積極的に活用し、柔軟で拡張性のあるシステムを整備する。
12)内部統制とコンプライアンスの遵守、セキュリティとプライバシーの確保
内部統制やコンプライアンスを遵守し、セキュリティとプライバシー保護に細心の注意を払い、適切な情報管理体制を構築する。
以上
i この開発手法の総称はアジャイルと呼ばれる。
ii このシステム設計思想を“Mobile First”と呼ぶ。
iii デジタライゼーション デジタル技術を用いて業務フロー全体を最適化し、組織の生産性を高める取り組みを指す。これは、単にアナログ情報をデジタル化するだけでなく、デジタル技術を活用して業務プロセスやビジネスモデルを改善・最適化することを意味する。
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